水中毒

インターネットを漂うデブリ

いまさらながらDQ11をやった

ロトゼタシアを救った。

 

 

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」をプレイしていました。

DQ9以来の「完全初見のドラゴンクエスト」の感想を書きたくなってしまったので書いていきます。

しっかりネタバレしつつプレイ済みの人間に向けて書きます。

 

 

 

 

やってない奴はりせっとぼたんをおしながらでんげんをきってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と言っても、どこから書こうか迷うんですけど

「ベロニカは生き返る必要があったのか?」

というのが一番書きたい話かもしれません。

「過ぎ去りし時、求める必要あった?」

っていう。

 

過ぎ去りし時を求めるルート(裏ルートとします)は、自分が今までやってきたこと(表ルート)を徹底的に台無しにするためにストーリーが進んでいきます。

このルートの是非を問われるなら僕はめちゃくちゃ是なんですよね。

 

起きてしまった悲劇をなかったことに。

悲劇に襲われ、敗北を味わい、それでも歩みを止めず世界を救ったあの道程を、ご都合主義のハッピーエンドに塗り替えるために主人公は行動していく。

 

もうね、超邪道。

 

おいお前これドラクエだろ?

王道中の王道、国民的RPGであることのドラクエでこんな邪道やるの?まじ?

 

例えばグレイグ関連のエピソード。

最初はお前仲間になるのかよ!って思ったんですけど、最終的にすごい好きなキャラクターになったんです。

 

敵だったところから、世界が崩壊し、勇者が敗れ、絶望する人々の拠り所、「英雄」として戦い続けて。

帰還した勇者との共闘を経て「勇者」と「英雄」は並び立ち、絶望を祓うために旅立つ。

そして闇に堕ちた友、ホメロスとの決着…

めちゃくちゃに王道でめちゃくちゃに熱く、こんなんグレイグ好きにならないやついないだろ…

というほど胸熱なエピソードだったんですけど

 

こういう胸熱すぎるエピソードを全部なかったことにしちゃうんですよ。

 

これから起きることを全部知ってるから、原因のひとつであるホメロスはなんかあっさり死ぬし、魔王は魔王にならないし、世界は滅びない。

だからグレイグも「あ、俺も行くわ」くらいの感じでなんとなく仲間になる。

コンビニ行くけど行く?みたいなノリ。

アイス買ってきて。

 

 

ありかよ。そんなの。ってなるじゃないですか。

 

 

今までのドラクエでも過去に戻るエピソードって結構あって、5のオーブ関連のやつもそうだし、6の幻の大地も過去と言えるかもしれないし、7なんてほぼ全編に渡って過去と現代を行き来する的な話なわけじゃないですか。

 

でも、過去作の時間逆行エピソードって基本的に悲劇をなかったことにはできないんですよ。

誰もがパパスを救いたい。ラインハットには行かないで父さん。

そんな願いも虚しく、パパスは絶対ラインハットに旅立ってしまうし最後はぬわーっ!!なんですよ。

 

でもDQ11は平気で「パパスを救ってしまう」んです。

ゲマを返り討ちにするし、奴隷にはならないし、ヘンリーとは多分なんとなく仲良くなる。

でも、父と子で勇者を探す旅は続くだろうし、旅の途中でグランバニアに寄ることもあるかもしれない。

そこで「父さん実は王様だったんだよねw」

って明かされるかもしれない。

 

誰もが想像するであろうそういう“IF”、陳腐な「もしも」の話。

アジアンカンフージェネレーションも「ソラニン」で歌ってましたよ。

あの時こうしていれば。あの日に戻れれば。

 

そんなもしもが許されるなら、願わくば、俺も宮崎あおいと結婚したかった。

 

 

そんな安っぽいもしもを想像してしまうのは、起きてしまった悲劇を知っているからじゃないですか。

宮崎あおい高岡蒼佑という明らかにちょっとチンピラっぽい俳優と結婚したのを知っているからじゃないですか。

 

 

悲劇があったからこそ、願わくば、ありふれたハッピーエンドを。

 

 

この裏ルートは、言ってしまえば悲劇の上にこそ成り立つ安っぽさなんですよね。

高岡を経てからの岡田。岡田准一

だから、安っぽいんだけど蛇足だとは全然思わない。

表ルートがあったからこそ、まあこういうルートあってもよくない?

というところで落ち着かせてくれる。

 

ベロニカ、生き返ったら嬉しくない?

俺は嬉しい。

 

プレイヤーの心の動きを見透かすような、すごい考えられた構成のゲームだなと思っているんですけど、どうですか。

つくったひとそこまで考えてないですか。

 

 

邪道の話から始めてしまったんですけど、王道の表ルートもめちゃくちゃおもしろかったです。

過去作要素がふんだんに散りばめられていて、制作側の「これファンはニヤリだろなあw」

という最近のスターウォーズ的な鼻につく感じも結局ニヤリとしてしまった手前文句は言えないのです。

 

「ここでミレニアムファルコン出しとけば喜ぶだろw」 

「ここで敢然と立ち向かう流しとけば喜ぶだろw」

 

喜ぶよ。ありがとな。

 

個人的には勇者の剣を作るところがすごい好きで、オリハルコンを探して、それを鍛えられる鍛冶場で仲間と剣を打つんですけど、これってロトの紋章っていう外伝作品で見た流れなんですよ。

そういう、外伝のファンに対しても「この流れ見たことある!」って思わせてくれる。

全てのドラゴンクエストファンに向けて作られている感じがしました。

 

改めて、ドラクエっていいゲームだなあと思いましたね。

このブログは普段ハースストーンというデジタルカードゲームのはじっこをついばんでいるんですけど、ドラクエにもデジタルカードゲームがあるらしくて、やってみたいなあって思いました。

 

 

 

 

 

ここからは悪口です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地面のキラキラ拾おうとしたらボウガン撃っ

 

 

 

 

 

をわり。